毎年、いやでも増えていくのは年齢ですが、反対に
減っていくのは「筋肉」です。
この現実を無視していると、気がついた時には体の
ラインも崩れ、息切れなど体力の低下を感じるよう
になってしまうことでしょう。
よく、「若いころは、何を食べても太らなかったの
に、今はすぐ太るし、なかなか痩せない!」と多く
の方から聞きます。それには、理由があるのです。
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なぜ痩せられないのか
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太る原因は大きく分けて次のことが大きいです。
●過食(食べ過ぎ)
●消費エネルギーの減少(運動不足)
●加齢(筋肉量の減少)
つまり、食べる量は昔と変わらず、運動不足と加齢
による筋肉量の減少が重なって、年々体重が増えて
いくことが主な理由でしょう。
なにしろ、筋肉は、25歳を過ぎる頃から減っていき
さらに、60歳を過ぎる頃からは、加速度的に減って
いくのです。
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私たちの生活は痩せることに不都合な状況にある
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体脂肪を減らすには、基礎代謝を上げましょう!
と言います。その基礎代謝は、筋肉量が大きく影
響します。
しかし、今の世の中は、それほど身体を動かさなく
ても支障がない便利な社会になっています。
そんな状態が続けば、筋肉は必要がない状況になり
筋肉量はどんどん減ってしまいます。
その結果、代謝が下がります。さらに、年齢による
筋肉(骨格筋)量の減少が拍車をかけ、ますます太
りやすくなるのです。
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年齢で変わる基礎代謝量
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体重1キログラムあたりの1日の基礎代謝量を年齢
で比べると、10代後半で約25.3㎉ですが、50代以
降は約20.7㎉と減少していきます。
上の数字を体重が50㎏の女性で比べてみましょう
●10代の女性 → 25.3㎉×50㎏=1,265㎉
●50代の女性 → 20.7㎉×50㎏=1,035㎉
このように、1日に230㎉の差があります。
これは、軽くご飯一善分の差となります。
数字で見ると、あまり差が無いように感じるでしょ
うが、毎日この差が積み重なると、大きな差になる
のは明らかです。
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筋肉量をふやして痩せやすい体を手に入れる
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皆さんも「基礎代謝」についてはご存知と思います
が、この「基礎代謝」のうち、脳や肝臓と同じく2
割を超えるのが筋肉です。
このエネルギー消費量の多い筋肉を増やすことで痩
せやすい体が手に入ります。
そのためにも、無理をしない軽い運動、たとえば階
段昇降、速足で歩く、家事労働など日常生活のなか
でできることを意識して行うことで、運動の効果も
上がるでしょう。
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筋肉は身体全体の機能を助ける
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筋肉は、姿勢を維持したり体を動かすためにありま
すが、その筋肉の働きの大きなポイントの1つは
「血液循環」の促進と言えるでしょう。
たとえば、皆さんが、階段を上ったりトレーニング
などで筋肉を使うと、筋肉が収縮と弛緩を繰り返し
て身体全体の血流が促進されます。
血液循環で、全身に栄養分や酸素を届け、老廃物を
排除して体温を調節する大切な役割があります。
また、筋肉運動をすると筋肉からは総称を「マイオ
カイン」と言う様々なホルモンが分泌されます。
それらが血液中に流れて全身に巡り、体に良い影響
を与えるのです。
ーーーーーーーーーーーーーー筋肉は若い体を維持するためにも必要
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運動は、さまざまな病気の抑制にも効果があります。
そして、若々しい体を維持するのに必要なのは筋肉
です。
運動嫌いの方も、長年運動から遠ざかっていた方も
気軽にできる運動を、毎日の生活に組み込んでいき
たいものですね。
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