
ダンスに限らず、身体を使うスポーツなどを普段から
長期間にわたりやっている方で、今まで思い通りに
動いてくれた筋肉が、ある時から動きが悪くなったり
痛みを覚えたりする時がありませんか。
そんな時は、その症状をどうとらえるかが重要です。
それは筋肉が、何かをアピールしているからです。
【筋肉の独り言】痛みのサインは筋疲労から…
<痛みのサイン>連日の激しい練習や運動、それから精神的疲労などが
溜まると、自分の意思通りに動いてくれていた筋肉が
自分の不具合のある部位を痛みなどで、アピールして
きます。
しかし、その本人が鈍感(失礼)でそのサインに気が
付かないと、身体はもっと違う表現をして、知らせて
きます。
筋肉が発信しているサインをしっかり感じることが
必要です。
そのサインに気が付かないまま、何も対処をしないで
続けると、筋肉はストライキを起こしてしまいます。
<筋疲労>疲労した筋肉には、疲労物質が蓄積され、筋肉の働きが
低下して動きが制限され、思うようなパフォーマンスが
できなくなります。
普通に運動している方は、ここまでになってしまう事は
まれとは思いますが、自分の身体を思い通り最大限に
使うためには…
◎自分の身体に敏感になりましょう。
◎普段から筋肉の声をしっかり聴きましょう。
【身体が美しく動くには】
身体は全部連動して動きます。
骨格も同じで、肩・肩甲骨・鎖骨につながって腕の動き
となります。
また、骨盤・脊柱などが脚の動きとつながってきます。
それぞれの部位が、正しい動きをすることでダンスを
踊るという一連の動きが成り立ちます。
身体が美しくしなやかに動くためには…
◎バランスの整った骨格
◎柔らかく柔軟な筋肉
◎神経の連絡がスムーズに行われる …によってダンスは美しく力強く表現できるのです。

【骨格はくせを映す鏡】
何かの動きをする場合、右はやりやすいけど、反対の
左の方がやりにくいとか、右足は上がるけど、左が上が
らない、などの違いを感じたことはありませんか。
人間の身体は …
◎前後のバランス
◎左右のバランス
◎上下のバランス
…が整っていてこそダンスのような、早い動きや激しい
動きに耐えられるわけです。
しかし、怪我や日常生活での癖などで、骨格や筋肉の
アンバランスがあるまま、様々な動きをすることで
骨格の歪みが大きくなり、動きにも影響が出てきます。
骨格のバランスが整っていると、筋肉も柔軟性に富み
正しく美しい動きができます。バランスの悪くなった骨格は、正常に位置に戻ろうと
筋肉に負担をかけます。
反対に筋肉が凝り固まると、周りの組織を引っ張り骨格
に影響を与えます。
筋肉、骨格は連動して動くからです。
【柔軟な筋肉を維持するためには】
………………………………………
◎トレッチ
◎休養
◎正しいトレーニング ………………………………………
◎ストレッチ使った筋肉は、元の状態に戻すようにストレッチをしま
しょう。
ストレッチをする時も、自分の身体をよく理解しながら
筋肉のサインを感じながら行うと効果的です。
例えば、伸びにくい方と伸びやすい方があったら、伸び
にくい方の筋肉が、固くなって拘縮している可能性が
ありますから、伸びにくい方を時間をかけて、ゆっくり
伸ばしていきましょう。
◎休養
そして時には休養して、筋肉を休ませてあげましょう。
わずかな筋肉疲労でも、それが日々蓄積していくと
ある日、大きな症状として出る可能性もあります。
また、あまりに疲労がたまり、硬くなりすぎた筋肉は
ストレッチしても、緩まなくなっています。
日頃から、疲労をためないよう、しっかり筋肉を休ませ
ることも大切です。
◎正しいトレーニング
間違った身体の使い方をしていると、筋肉を正しく使え
ていないため、筋肉に悪い癖がつき、その結果骨格を
ゆがめる原因にもなります。
正しい筋肉の使い方を身につけるよう心掛けましょう。

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自分の身体(筋肉)に敏感になりましょう。
身体は、常に身体の情報をあなた自身に発信しています。